park_OSTRICH
2024.12.15
CIRCLEさんの10周年記念のお品、第三弾としてparkをオーストリッチで製作させていただきました
昔から興味があった素材ですがなかなか扱う機会がなく、今回わたし自身オーストリッチで商品を製作するのはほぼ初めてで、素材の持つ特性の違いに四苦八苦しながらも、可愛い鞄に仕上がったと思っております
オーストリッチは南アフリカ産のダチョウの革ですが、革としてはとても強く、また非常に軽いことにも驚きました
銀面はさすが恐竜の子孫と感じるほど、薄くても信じられないほど強いのですが、床面(裏)は繊維がふわふわしていて厚みや締まりがありませんでした
ドイツシュリンクで仕立てた際に出るふっくらした表情を出すために、一度そのふわふわした繊維をできる限り取り外し、残った強い銀面全体に、内装とは別のピッグスエードを芯材として貼り合わせました
またショルダーベルトや玉ぶちも厚みを持たせるため一度ドイツシュリンクの床面を貼り合わせてから仕立てています
革としては非常に強く、面白い素材なのに、オーストリッチを用いた商品が多くないのは、質感よく仕立てるためには見えない場所にかける手間の多さが理由であることがわかりました
といった感じで、見えない部分にかなり手をかけて良い質感に仕上がっております
CIRCLEさんのブログが更新できない状態になってしまっているようですが、商品はしっかり掲載されておりますので、よろしければ是非ご覧ください→CIRCLE online shop
(詳細なブログも復旧次第アップされると思います)